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【所属作家ハシグチリンタロウ「EXPO 2025 大阪関西万博」にてパブリックアート展示のご案内@夢洲, 大阪】


4月13日(日)より開幕した「EXPO 2025 大阪・関西万博」(会場:夢洲)にて、弊ギャラリー所属のアーティスト、ハシグチリンタロウの大型屋外作品が展示されています。この企画は大阪関西芸術祭の第1章として位置付けられ、ハシグチリンタロウ作品の他にも会場内にて合わせて13組のアーティストが展示を行っております。今回万博で展示している作品は、全長22m・高さ3.6mにも及び、アーティスト過去最大のスケールで、新シリーズ《anima harmonizer》として初公開されるものです。これは、過去の《tama SEE Nation》シリーズから着想を得て生まれた新たな試みで、言葉から生まれ、変化し、動き続ける謎の生物をテーマにしております。

なお、本作品の特殊金属加工のパネルの制作にあたりましてはアイチ金属様の多大なるご支援を賜りました。

「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博の理念とも響き合う本作を、ぜひ会場にてご覧ください。






Artist Statement

 

今回の万博で僕にとって重要なトピックは、あの岡本太郎による太陽の塔が放つ時代を超越したメッセージ、それに共鳴をして今の時代に何を作るかということでした。今の時代、文字というのは書くものから打つもの、表示されるものになりました。それは文明が発展する過程であるとともに、文字が生まれた頃にあった力を失っていく過程でもあったと思います。

遠い昔、形のないものを共有するために言葉は生まれました。でも、言葉は空気の振動なので発するとともにすぐに消えてしまいます。でも、そこで消えないで欲しいと、誰かを愛おしむとかあるいは抵抗する、そうした人々の思いの強さから文字は、時代を超越するために生まれたのだと思います。

今回の作品《anima harmonizer》は魂を重ね合わせ、調和し、奏でるものという意味です。これは空想から生まれたものです。形なき魂が無数に漂っていて、そこからポタポタと流れ落ちる感情の雫。それが集まって次第に生命運動を始める。そうしてその中から生き物のようなものが姿をなして魂の声を響き渡らせる。現代に生まれた文字の生き物の誕生の瞬間です。そんなお伽話のようなものを象形文字の手法としての単純な動き、かたち、そして反復を用いて表現しました。

文明の発展も、個人の成長も、その過程で起こるのは分裂です。これは必然だと思います。その分裂したものをギリギリのところで統合して、生かすために自分の奥深くからもう一段、大きな精神が生まれてくる。そのようにして一人の人間の中にはこれまで分裂してきたいろんな自分がいる。それでもその中にある、誰もが持っていた、幼かったころの純真さというのは決して死ぬことなく残り続けるものだと思います。この作品が時を超えて、人々の奥底にある純真さと共鳴をして力を与え続けてくれることを願っています。

今回の実現にあたって、最大限の労力を持ってご協力していただいたアイチ金属様、合わせてGallery NAO MASAKIのスタッフ、芸術祭の運営のみなさん、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 

ハシグチリンタロウ





ハシグチリンタロウ

《anima harmonizer》

主催|大阪関西国際芸術祭実行委員会

施工|株式会社アイチ金属、株式会社杉岡工務店

協力|Gallery NAO MASAKI

 

EXPO 大阪関西万博 2025

 

会期|2025年4月13日(日)- 10月13日(月)

時間|9:00-22:00 

会場|夢洲

入場|要チケット(詳細は以下からご覧ください)

 

Study : 大阪関西国際芸術祭

会期|2025年4月11日(金)〜2025年10月13日(月)

時間・入場|各会場により異なります。以下の詳細よりご確認ください。

https://osaka-kansai.art/pages/venue会場|大阪・関西万博会場内 / 大阪文化館・天保山(旧サントリーミュージアム)・ベイエリア / 中之島エリア(大阪府立国際会議場)、船場エリア / 西成エリア / 大阪キタエリア / 松原市ほか


 
 
 

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