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© 2018 by NAO MASAKI and Associates

vol.125

reclaimed blue project / 再生する青 

2019 Winter

kazumi tsuji + / 辻和美

2019.12.7 - 12.22 

12:00 - 20:00(火曜休廊)

作家在廊日 12/7

【特別内覧会開催のお知らせ】
2019年12月7日(土)10-12時
※ご招待状をご持参ください。
※12時より一般入場となります。

 

[reclaimed blue project / 再生する青 ]

 

[reclaimed blue project / 再生する青]と名付けた辻和美の試みがはじまったのは、かれこれ8年以上前。「工房にたまった廃棄用の黒いガラスを中心にごちゃ混ぜに溶かすと、絵の具のようにグレーのガラスになるかと思いきや、藍色とよんでもいいような深い青が生まれました。特別な調合をしたわけでもなく、ガラスの持っている性質に逆らうことのない溶かし直しで、オマケのようにできた美しい青。直感的に、自由で、少し特別なモノ、もともとはゴミだったものから、その真逆で価値を感じられるもので少しアイロニーを感じさせたいと最初に思った。」と辻和美。

 

 

そもそも彼女がこのプロジェクトを始めたのは、自分の作ったガラスのコップがフリーマーケットで並んでいるのをみてとてもショックを受けたことかきっかけだという。大切なものだからゴミではなくリサイクルしたいという持ち主、でもクリエイティブに生み出している作り手当人からしたら、頭では理解してもそういう感情が生まれるのかもしれない。大胆でおおらかな人柄の中に秘めたこの繊細さをわたしはとても辻和美らしいと思う。だからなのだな、と至極納得してしまった。

割れてしまったもの、失敗してしまったもの、いらなくなってしまったもの、自らの心の中の小さなキズやグルグルも巻き取って受け入れてしまったあとに生まれる辻和美のシンプルなフォルム、そして美しい青は、本当に何かを再生する力の色なのかもしれない。

 

今回、辻が取り組むのは、遠い古のカタチ。「今回は、日本人ならだれしも憧れを持つ李朝白磁、さらには、その元になった中国の唐、宋時代の陶磁器を自分自身のフィルターを通して作るとどうなるかに興味がでてきた。もう一度、再生された原料で、形をも再生していくことに挑戦していきたい。」

 

そうして生まれてきた、過去の器物のカタチもどこか辻和美のフォルムに生まれ変わり、シンプルで心地の良い風のよう。

キズなくして人は進化しないのだとの境地すら感じる。さて、我々も心のセンサーを働かせて並べてみたり、重ねてみたり、新しい青の世界に出会えるワクワクをこのプロジェクトで体現したいものだ。

 

 

Gallery NAO MASAKI 正木なお

[辻和美_kazumi tsuji ]

カリフォルニア美術大学卒業後、1999年にガラス工房「factory zoomer」を設立。ガラス器の新しいスタンダードを目指し、デザイン・制作を行う。一方、美術家として日常生活における歪みや危うさを表現。金沢の町にアートを根付かせる活動(アナザームーブメント)をキュレーション。現在に至るまで、既成のジャンルにこだわらない独自のスタイルで国内外で、作品を展示発表。2005年直営店「factory zoomer/shop」をオープン。2008 年『Daily Life ―辻和美作品集』上梓。2009年金沢市文化活動賞。2010~2016年、生活工芸プロジェクトディレクターを務める。2012~16年金沢広坂に「生活工芸shoplaboモノトヒト」の総合ディレクターを務める。2016年「factory zoomer/gallery」をオープン。日本全国をはじめ、ソウル、台北、ヨーロッパ、北米などで展覧会を開催。

 

Gallery NAO MASAKI(旧gallery feel art zero )にて

〈個展〉2016 「STILL LIFE」

〈グループ展〉2014「in ; the glass」

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