vol.151
中西洋人
Hiroto Nakanishi
「芯 shin」
2023.12.9(土) - 12.24(日)
Open : 13:00 - 19:00
Closed : 火曜・水曜
作家在廊日 12/9(土), 12/10(日)、12/24(日)
鉄筋に見立てられ彫刻された椿の枝。
コンクリートの支柱を支えるための鉄筋は、中西が廃墟でよくみかける日常の風景でもある。
中西の住む余呉の積雪に圧迫されながら毎年伸びるため極度に歪んでいるその枝からは、雪に耐え忍んだ強さを感じる。
中西にとって彫ることは、見えない時という「生」を繋ぎとめ、もたらした力を感じさせ、木々に新たなカタチを与えるという行為である。「中心を見極めること。時に木々の芯を見せ、ときには芯を抜くことでもある。」
そういう中西は、手元においた木々の姿をみつめるだけで、彫るべきカタチがみえてくるまでに数年かかることもあるという。
無意識にも意識的にも、眼の前の時間の中芯が語りかけてくるのを拾い上げることを含めて、中西洋人の作品であると思う。
Gallery NAO MASAKI 正木なお
中西洋人Hiroto Nakanishi (1984-)
木彫 Woodcarving
愛知県名古屋市生まれ、滋賀県北部在住。木工を学び、家具制作を始める。2008 年に工房開設、素材をみつめ制作を続ける。2010より個展を中心に活動 2011 秋、滋賀県へ移住。
Gallery NAO MASAKIにて
<個展>2014「その姿」, 2015「象る」, 2017「現す arawasu」, 2019「宿り木」, 2021「繋ぐ」
<グループ展>2012「貌 KATACHI」, 2013「something new,with feel art 10」2019 アートフェア東京2019出品 ,「辻徹追悼展 -現-」, 2020 青花の会|工芸祭2020 , 特別企画展「編む~桑名・MARUYO HOTELにて~」
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