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vol.93

Glass / 加藤 尚子 Naoko Kato 

BLUE 私の中のブルー

2016.8.6-8.21

日常に降り注ぐ機微の数々を、持ち前の想像力と造形力で、柔らかなガラスのカタチへと導いていく。

作品は観る人に寄り添い、内面を引き出し、ユーモアで包み込む。それは何より彼女自身が望むことなのかもしれない。

ゼロでは実に6 年ぶりとなる待望の個展。今回は平面作品なども登場し、抽象、具象を織り交ぜた独自のフォルムの作品たちが交差する。

大小様々なボトルたちは、ある時は薄ボンヤリと、またある時はユラユラと、イメージの世界を巡行して、絵画の世界の住人のように、どこかのんびりとした雰囲気を漂わせている。それはまるで、彼女の思考のナレノハテのエッセンスが閉じ込められているようだ。

初めての方も、加藤尚子ファンの方にも、加藤尚子ワールドに住まうユニークな作品たちとの出会いを心から愉しんでいただきたいと願っている。

 

正木なお

 

 

加藤 尚子 Naoko Kato

神奈川県横浜生まれ。鋳造ガラス造形作家。

1 9 9 6 年,女子美術大学芸術学部工芸学科ガラスコース卒業。同学科、非常勤講師。

豊かなイマジネーションより生まれる独自の造形作品は幅広い支持を得る。

関東を中心に個展、グループ展を開催。

gallery feel art zero (現Gallery NAO MASAKI)にて

<個展>

2006「どこかへの入り口」

2008「時空世界」

2010「指と指のあいだでおこること」

<企画展>

2012 「UTSUWA - うつわについて」

2014「in ; the glass」

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