vol.70
in ; the glass
大室桃生 Momoo Omuro 奥野美果 Mica Okuno 辻和美 Kazumi Tsuji 加藤尚子 Naoko Kato
2014.6.14-6.29
人は、いつもガラスの素材のもつ独特な涼やかさと透明感の気配をてがかりになにかをイメージしてきた。
ガラスの中に潜むなにか、ガラスの中に入るなにか、あるいはガラスそのもののもつなにか、4 人のガラスにまつわる女性アーティストたちの通常は器、造形、現代美術表現と様々。
同じ素材でありながら、また同じ素材に惹かれたからこそ、各々の日々の世界が色濃く映し出される。
作り手のあそびとみる人の視点の狭間にあるイメージ。
それぞれの [ in ] をみつけてみてください。
正木なお
奥野 美香 MIKA OKUNO
1987年 多摩美術大学立体デザイン科ガラス専攻卒業
1987 - 90年 株式会社クシュカ デザイナー
1991 - 94年 オランダ留学, オランダ政府奨学金給付を受ける
リートフェルト・アカデミー ガラス科卒業(アムステルダム)
1996年~ 青山学院高等部芸術科非常勤講師(東京)
1997- 2002年 彩グラススタジオ キャスト講座講師(川崎)
1998 - 2005年 多摩美術大学美術学部工芸学科非常勤講師(東京)
2001年 デモンストレーション(G.A.S.カンファレンス、コーニングNY)
2005年 第2回現代ガラス大賞展富山2005優秀賞受賞 (富山)
2007年 国際ガラス展金沢2007審査員賞受賞(石川)
2011年 レクチャー(プラハ美術工芸大学、チェコ)
2012年 ワークショップ講師 (市民のアトリエ、横浜美術館)
その他、講師など多数。
[作品所蔵]
The National Glass Museum (オランダ)、Design Museum Gent (ベルギー) Glasmueum Alter Hof Herding (ドイツ)、東京ミッドタウン(東京)、他 多数
加藤 尚子 NAOKO KATO
神奈川県横浜生まれ。鋳造ガラス造形作家。
1996年,女子美術大学芸術学部工芸学科ガラスコース卒業。同学科、非常勤講師。
豊かなイマジネーションより生まれる独自の造形作品は幅広い支持を得る。
関東を中心に個展、グループ展を開催。
gallery feel art zero にて―
<個展>
2006 「どこかへの入り口」
2008 「時空世界」
2010 「指と指のあいだでおこること」
<企画展>
2012 「UTSUWA - うつわについて」
大室 桃生 MOMOO OMURO
東京に生まれる 1992年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学部金工科を卒業し、伝統工芸金工作家工房勤務。その後ガラス(パートドヴェール)に素材にかえて、主に個展にて作品を発表、器、照明など独自の世界を展開。
The born-in-Tokyo artist graduated from Musashino Art University (studied craft design, especially metal work). After working at an atelier of traditional craftsworkers and metalsmiths, she switched to working with glass and started crafting using a technique called Pâte de verre (Paste of Glass Technique). Since that time, she has continuously held solo exhibitions to promote her unique works, including vessels and lights.
辻和美 Kazumi Tsuji
カリフォルニア美術大学卒業後、1999年にガラス工房「factory zoomer」を設立。ガラス器の新しいスタンダードを目指し、デザイン・制作を行う。一方、美術家として日常生活における歪みや危うさを表現。既成のジャンルにこだわらない独自のスタイルで国内外で作品を展示発表。
2005年 直営店並びにギャラリー「factory zoomer/shop」をオープン。
2008年『Daily Life —辻和美作品集』上梓。
2009年 金沢市文化活動賞。
2010年~ 現在、生活工芸プロジェクトディレクター。
2012年~ 金沢広坂に「生活工A芸shoplaboモノトヒト」の総合ディレクターを務める。