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vol.67
田中健太郎 Kentarou Tanaka
図感
2014.2.8-2.23
20代、尖った感性で走り抜けていった時代。そして今、30代も中盤を過ぎた田中健太郎。
実父に捧げる展覧会となった前回の「心音」に続き、新しい命を授かった昨年、その愛情と感動は田中健太郎のクリエーションにまた大きなエネルギーを与えている。
しかし、作品制作とは常に内に向かっていく孤独な作業の中に見出す一筋の喜びであり、光である。今回はコラージュ作品なども登場し、額の中に集積された図鑑ならぬ、田中健太郎・図感を見せつけてくれることだろう。
正木なお
感じたままを描く。そんなことは永遠に出来ないんじゃないかと思う時がある。
絵が出来るまでは、ほとんどが頭に縛られ身体は重く、それを引きずりながら描き出す。
ほとんどが淡々と地味な作業だ。
そんな中、不意に目の前の線や色に引き込まれ、身体が動きたがる。
そんな本当に短い瞬間と感覚を出来るだけ長く捉まえていたい。
今回の『図感』では、毎日消えて行く些細な感情を出来るだけ閉じ込めて連れていくつもりだ。
田中健太郎
田中 健太郎 Kentaro Tanaka
1977 滋賀県生まれ。画家、イラストレーター。プリミティブであって生命力に溢れた表現の中、フィレンツェ、パリ、ニューヨークなどでの展覧会、また国内でも関東を中心に個展を開催。雑誌や書籍、WEB などへのイラストレーション、企業やアパレルブランドとのコラボレーションや空間演出など様々なプロジェクトにも精力的に取り組んでいる。
gallery feel art zero (現Gallery NAO MASAKI)にて
< 個展>
2009「奇箱」
2011「心音」
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