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vol.34

佐藤 貢 Mitsugu Sato

2011.6.11-6.26

二年前に佐藤貢の展覧会が開催された時、訪れた多くの人からたくさんのコメントを頂いた。

確かにその" 場 "には不思議な磁力がはたらいている様に感じた。

そしてまたその時を迎える。

 

佐藤貢は大阪芸大を中退し、衝動に駆られ、アパートの鍵も開け放したまま中国からアジア諸国と放浪の旅へと出かけた。

生死を何度も彷徨い、自らの前世の追体験のような旅路を辿ったという。

帰国した後、1998年に和歌山の海辺に流れ着き暮らし始める。

最初の数ヶ月は、浜辺の宿の軒先や岩の上をねぐらとし、徐々に屋根と壁のある" 家 "へと移り住んでいった。

 

「必要なものは向こうからやってくる。」何世紀にもわたり、裸一つで砂漠を旅するアボリジニーのネイティブがそう語り継いでいるという言葉を思い出し、画材を買うために働くのではなく、目の前に現れる漂流物を拾いあげ額縁の材料に平面制作を始めた。

いつしか額縁が絵画を浸食し始め、漂流物が作品全体を構成する様になる。

 

「漂流物を拾ううちに、自分そのものが漂流物であることに気付いた。」と佐藤貢は言う。

海辺を離れ街の雑踏の中で暮らす現在も彼のスタイルは変わらない。拾い、そして創る。

私たちが見捨てたものへ、見捨てられたものの中へ、何を受けとるのか、ただ無心になって創り続ける。

 

そうして、生まれてきたのか、もうずっとそこに横たわっていたのか不可思議な時を重ねたその創造物に私たちはただただ、自分自身に答えを問う様に無心に魅せられるのだ。

正木なお

ある意味 イメージが全てだ

どの様にイメージしようと

僕らは自由だ

 

自由が故に 僕は怯え

すぐに最悪のシナリオを描いてしまう

その方がリアルだからだ

 

僕は とても小さく そして とても弱い。

でも本当は この世界はとてつもなく不思議で

僕らを—遥かに越えた奇跡であふれている。

 

もし、その一切を信じることが出来れば

不可能な事は 何も無い。

 

イメージは自由だ

そして 全てだ

二〇〇六年五月   佐藤 貢

 

 

佐藤 貢 / Mitsugu Sato

 

1971 大阪に生まれる  1992 大阪芸術大学美術学科 中退  1994 中国よりアジア諸国、アメリカ、中南米諸国などを放浪  

1998 和歌山市へ移住後漂流物を用いて作家活動を再開

2005.5 第1回個展 iTohen、PANTALOON  2005.7 巡回企画展 lim Art  2005.9 企画展 「月がほしい。」 SEWING TABLE COFFEE  2006.5 第2回個展 iTohen

2006.9 巡回企画展 colonbooks  2006.11 巡回企画展 「朝」 SEWING TABLE COFFEE  2007.5 第3回個展 「Waltz」 iTohen  2007.7 巡回企画展 森岡書店

2009.5 第4回個展 PANTALOON  2009.9 巡回企画展 gallery feel art zero  2010.4 山里のアート巡り「きてみん!奥三河アートの森」  2010.5 第5回個展 iTohen

2010.6  Art Court Frontier 2010#8  2011.1 グループ展 自然の産婆術 MAIEUTIKE野生の創造 馬喰町ART+EAT  2011.5 第6回個展 iTohen