2022年春、コレクション展で幕を開ける。

自然界には単色での黒は存在しない。 極限まで色彩世界を極め濃密にした先に現れる「黒」。

あるときはイメージを深化させたシルエットのように、 反転したポジとネガのように、

誠実で非誠実な目に見えぬ対象としての、 あるいは真実を深めた先にある象徴としての存在。

黒はあらゆる表現の単純化のデフォルメであり、複雑な多層のメタファーを含みこんだ最も深い表現でもある。

 

黒の小さなコレクションたちを並べたのは単なるきまぐれに過ぎないが、

我々がどのようにこの小さな世界とかかわっているのかということを教えてくれたりもする。

映し鏡のように黒をキーワードにしたアートの世界を遊んでほしい。

 

 

Gallery NAO MASAKI　正木なお