vol.101

陶芸 Ceramic／金憲鎬 Kim Hono (1958〜)

白 | 黒　Blanc Noir

2017.4.22-5.7

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うつわの上に広がる金憲鎬の世界

 

自由でおおらからな作風、誰にもとらわれない線、カタチ…

例えるならばそういうのでしょうか。

それは同時に自身に向けられた正直に生き抜く厳しさと激しさ、そして真っ正面から向かうからこその温かい人間味を感じさせる。

わたしがキムホノの作品や作家そのものに感じるものは、そういうものの塊です。

だからこそ、抑制した白と黒の世界を, 彼がどう描くのか見てみたかったのかもしれません。

 

土の白、土の黒、

ざらりとした白の肌合い、黒光りしたゴツゴツのうつわ、

濃密な乳香のような白、重ね合わせた野太い黒、

軽やかに遊ぶ白のライン、狂気も孕んだ黒の描線、

焼き物のかたちを持ちながらも、なおも自由でおおらかなキムホノのカタチ

多重な要素を含んだ白と黒のエッセンスで描かれたB l a n c N o i r の世界を触れて、見て、おおいに感じていただけたらと思います。

 

正木なお

 

 

＜プロフィール＞

1 9 5 8 年 愛知県瀬戸市生まれ

愛知県窯業高等職業訓練校を終了後、瀬戸の窯元に勤める

国内外にて個展、グループ展多数開催

日本陶芸展, 日本伝統工芸展, 八木一夫賞陶芸展, 朝日陶芸展, 中日国際陶芸展,

国際陶磁器フェステイバル美濃, 東海伝統工芸展, 長三賞陶芸展 など受賞歴多数

 

gallery feel art zero (現Gallery NAO MASAKI)にて

＜個展＞

2012 イロノヨウナ カタチノヨウナ