今週金曜日からVAGUE KOBEにて始まります大森準平 個展のご案内です。

陶芸家の大森は京都精華大学で陶芸を学び、縄文土器との出会いを契機に、土と火を通して記憶と祈りに触れる作品を生み出してきました。国内外での発表を重ねる中、近年は自身の大病や家族との別れを通じて深まった死生観が作品に溶け込み、より静謐で内省的な世界を拓いています。本展では、祖母の死をきっかけに制作された大森史上もっとも私的なシリーズ〈君の庭に僕はいる。〉を中心に構成し発表いたします。やわらかな土が炎によって立ち上がる器は、大切な人との記憶や生と死のあわいに漂う気配をそっと宿し、観る者の心奥に寄り添います。

今展は、弊ギャラリーディレクター正木なおによる VAGUE KOBEでのキュレーションプロジェクトとなります。