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vol.63

Derivation : 自転の起源

篠原猛史 Takeshi Shinohara

2013.10.5-10.20

二年ぶりに敬愛する京都在住の現代美術家、篠原猛史の果敢なるアプローチが ここ feel art zero の空間に広がります。

無垢であり、未だ見ぬ世界を感じさせる圧倒的な白の世界とそこに新しい 1 ページを発見して、前人未到の場所へと踏み分けていくような鮮やかな色彩の痕跡は、 新しさと同時に、先史的な人類の潮流を併せもっています。

無意識に時が刻む中、人類の膨大な時の向こうにある全ての起源を無意識に意識することが、 今を精一杯生きるということなのかもしれません。 篠原作品はいつも、わたしたちに未知のものへと突き進む勇気とエネルギーを与えてくれます。

どこかで見たことのあるカタチ、決して眼で見ることのないカタチ、 篠原芸術はそんな絶妙なだまし絵の様な世界の中にたなびく一縷の光の様な道筋を残しながら、 強烈なインパクトを持って、力強いイメージを放ち続けています。

光のあるところに出来る影、風が吹くところに現れる情景、見えない未来に確かに存在するであろう希望。 そんな個人を超えたところで結ばれていく世界が、道標のように点在する風景。

限りない探究心とエネルギーで挑み続けるアーティスト、篠原猛史からのメッセージがここにあります。

 

正木なお

 

篠原猛史 Takeshi Shinohara

1951 京都市に生まれる 

1978 渡米(~81) 

1981 P r a t t A r t s I n s t i t u t e 修了

1982 ベルギー公費留学 

2005 スウェーデン公費留学、デンマーク公費留学

 

〈近年の主な展覧会〉

2006年 篠原猛史 - ビオトープの場 -展( 美濃加茂市民ミュージアム/ 岐阜)

2007年 サイクル+ リサイクル展( 愛知県美術館/ 名古屋)

2010年「月の水」展(リッチタルト,カスタルレ・ギャラリー/ベルギー)

      ワークショップ(東京都現代美術館/日本)

2011年「ヘルシンキの芽」(ヘルシンキセンター/フィンランド)

2012年「フライ・トウ・ザ・ムーン」(ニース:スカラストループギャラリー/デンマーク)

2013年「ウェイビー・バーナーズ」展(ボールゲン美術館/デンマーク)

            「ウェーブ」展(ハムラム美術館,ソーンダール美術館/デンマーク)

             他、国内外で展覧会多数開催

 

gallery feel art zero (現Gallery NAO MASAKI)にて

2009 Circulation + Unducation;循環と波動 

2011 buds in Helsinki ヘルシンキの芽

2012 イメージの世界 コレクションを中心に 

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