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vol.114

植松永次 Eiji Uematsu [1949- ]

庭の星 -Stars in the garden-

2018.9.22 - 10.7

4年ぶりとなる植松永次氏の展覧会へようこそ!

会場は柔らかな土の気配に満ちています。それは伸びやかな自然溢れる植松氏の庭先に広がる空気と繋がります。たとえば、、、身近なものの中に何かを発見する子供のような純真無垢な眼をもっていて、だから、こうして日々に風景の中に、色々な姿を見つけられるのだろうかと感慨深く見渡します。

 

今回のタイトルでもある「庭の星」、、、優しく深い土の色や輝きをたくさんみつけてきては、嬉しそうに仕事に勤しむ作り手の姿が目に浮かびます。そして、そのまま土の中から生まれてきたようなうつわの姿には、思慮深く、土本来の懐の深さに感じいる植松氏の姿が映ります。

 

花器、陶板、オブジェ、あるいは土コロまで、植松氏の作品は軽々と用途を超えてこちらの世界に入り込んできます。いつの間にかキラキラした風景が眼の前に広がっている。そんな人物であり、作品たちです。

 

近年ではその仕事は素材による区分けから羽ばたき、Frieze New York2018など現代美術の世界でも評価を受けつつあります。熟年にしてフレッシュな作品群、植松氏の土の世界をお楽しみください。

Gallery NAO MASAKI  正木なお

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植松永次 / Eiji Uematsu  [陶 Ceramic]

庭の星

秋晴れの夕暮れ

澄んだ空気に虫の声

夜空に響く鹿の声

爽やかな朝

庭に星を見つけた

植松永次

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【 作家プロフィール 】

1949年 神戸市に生まれる。

1972年 平面での仕事から自然の材質に惹かれ土に触れる。そして土の質を確かめる事が土での仕事の始まりとなる。

1975年 東京より信楽に入り、工場勤務の傍ら土を感じ自らの制作を続ける。

1981年 グループ展で発表。

1982年 伊賀市丸柱に住居と仕事場を移し土と火の痕跡が形となってくる。

1986年 初個展以後全国で個展、グループ展に参加、そして生活の中で器も生まれる。

2018年 Frieze New York 2018

gallery feel art zero(現 Gallery NAO MASAKI)にて

〈個展〉2014「土から」

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