礎・素/鉄と土

内田鋼一
Kouichi Uchida

2021.9.24(金) - 10.10(日)

Open: 13:00 - 19:00

Close: 火曜・水曜

Gallery NAO MASAKI

​作家在廊日:9/24(金)

vol.135

所属作家、佐藤貢「奥能登国際芸術祭2020+」出品

 9月4日(土)より始まりました「奥野国際芸術祭2020+」に所属作家、佐藤貢が参加しています。奥能登国際芸術祭2020+作品制作について佐藤貢のインタビュー動画を公開致しました。併せてぜひご覧ください。

 

網の小屋_佐藤貢

【会場】石川県珠洲市宝立町春日野2−116宝立エリア|春日野の蔵

【会期】2021年9月4日(土)~11月5日(水)

【時間】9:30 ~ 17:00 

【休館】祝日除く木曜日(一部作品を除く)10月7日、14日、21日、28日はスズシアターミュージアムを除く屋内作品は休館のため、「網の小屋」内部は入室いただけません。)

  

 「網の小屋」

 

 陽の光を照り返す能登の瓦は艶やかに黒々としていて見事に自然の中に溶け入り、この厳しい地で生きていく為の先人達の知恵を感じる。 そして人もまた、自然の一部であることを思い起こさせてくれる。 2020年、全国の祭が中止になった。祇園祭、郡上八幡祭、ねぶた祭、そしてここ珠洲のキリコ祭。多くの人が集い、音を出すことで、日々 の生活でたまった鬱憤を洗い流すような祭がなかった昨年9月、はじめて訪れた能登で、僕は、この網と納屋に呼ばれたのだと直感した。 時が止まったようなその静寂した内部を見渡すと天井の一部がぬけており、そこへ誘うように、壁にはしごのような板が打ち付けられていた。咄嗟によじ登ってみると床に大量の網があった。きっと漁のあときれいに手入れされて、次の漁をまっていた網たちは長い年月をかけ 鈍く沈んだ塊となり、僕は一瞬で心が凍り付いてしまった。

 僕の作品は、漂流物でつくられる。漂流物といっても、実際には海から流れてきたものではなく、用を果たせなくなって人に捨てられたもの。いわゆる自分のところにたどり着いたゴミ達をこのように呼んでいる。この網のように、きっと毎日使われていたであろう日常がある日止まってしまって、忘れられられた存在。 外へ出て小屋の周りを見た時、この網で小屋を覆ってみようと思った。正確にはそうしたいと言うよりは、そうせざるを得ない、そうするより他にないといった妄想にとりつかれたのである。おそらく僕はあの網の光景に捕らわれてしまったのだろう。

 

佐藤貢

 

 

芸術祭全体の詳細は下記リンク先よりご確認ください。

https://oku-noto.jp/ja/index.html