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Vol.122

大森準平  Junpei Omori

「JOUMON 甦りと創造 - resurrection & re-creation」

2019.8.31 - 9.15

「新しい姿で生まれる」

 

大森準平は、長い時の向こうで完成された複雑な形であるはずの火焔土器をもっとも素直なラインの造形物として創造する。小さな身体から溢れだす遠い先人たちへの好奇は、自らの形や想像を超えるための甦りの行為であり、儀式のようでもある。私たちは、日々の小さな行為による進化のループが、やがて大きな創造のカタチとして新たにうねり出すのを目撃し、それはまさに命の繋がりや進化の姿を感じる瞬間なのである。

Gallery NAO MASAKI

正木なお

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今考えること。

いつの間にか土の面白さにはまっていた。

一人で瀬戸のスタジオの庭でレンガを組んで黒陶にはまっていた頃、薪を燃やし松葉を放り入れ、火と対峙してた。

 

焚き口を一つにして、その火を携帯カメラで連写して写真を見ると火焔土器が写っていて、縄文人は火を具現化したんだと感心したのを覚えている。

技術の進歩で窯を焚くにも火を直接見る事もせず、ものを焼き上げる事が可能になり、そのおかげで、鮮やかな色彩を持つ縄文土器風の作品を制作出来た。初めて制作したのは真っ赤な作品。窯から出てきた瞬間、これは見たことのない世界観が作れるんではないかと胸の鼓動が大きく動いたのを今でも忘れない。

 

僕はなぜ作るんだろう。自分に問うがなかなか言葉にするのが難しい。ずっと避けてきて、あれこれ理屈を考えるが常に疑っている自分がいる。

2016年7月5日、僕の人生は大きく変わった。精巣ガンだと告げられ、即入院、即手術になった。待合室で人生について考えていたら自然に涙が止まらなくなった。この涙は何なんだろう。人とはなぜ生きるのか。死ぬことは平等にあり、死に向かい人は生きる。

腫瘍を取り除く手術には12時間を費やした。僕は寝ているだけだったが、医者の心理状況を想像しただけで人が生き残るための凄まじいエネルギーを感じた。

どんな手術でも1時間に500mlは出血すると聞いた。僕は12時間。6000mlは必要だったんだ。人の体の8%が血液で体重が60kgの僕の血液量は4800ml。全てひっくり返った。どれだけの人の血液が僕の体を構成しているのかは分からないが、もう自分なんてない。そう考えると世の中の見方が変わった。

 

私はあなた。あなたは私。植物も昆虫も水も火も大地も空気も宇宙も全て繋がってる。

縄文の世界も螺旋構造の中で全てと繋がってる。一度壊れた世界が再生してまた壊れてまた再生する。

 

土を触っていると、僕は何かと繋がる感覚になれる。

押したら凹み、足したら形が表れ、削れば溝が生まれるの繰り返し。

これからも紡いでいくんだろうな。

 

大森準平

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1979年名古屋生まれ。2003年京都精華大学芸術学部造形学科陶芸卒業。

2010年ギャラリスト小山登美夫のキュレーションしたモンブラン・ヤング・パトロネージで一般投票一位を獲得し銀座本店にて個展開催。2012年にはデンマークのレジデンスに参加。作品がDenmark Keramik Museumにコレクションされる。同年ASIA WEEK NY2012では代表として、NYの新聞の一面を飾るなど発表の場は国内に留まらず国外でも評価されている。

 

主な展覧会

【個展】

2015「loop warp rope hope」Showcase MEGUMI OGITA GALLERY/東京

2011「Cord Chord Code」Showcase MEGUMI OGITA GALLERY/東京

2003, 05~09 ウエストベスギャラリーコヅカ/名古屋

【グループ展】

2019 Art Barsel Barsel /Design Miami /Pierre Marie Giraud/スイス

2018

「陶ISM 2018 in 横浜」横浜赤レンガ倉庫一号館2階 / 神奈川

「Bon voyage!」Kara-s / 京都

「TATEANA展 BEAMS JAPAN×縄文ZINE」ビームス ジャパン4階 / 東京

「技巧派コンテンポラリーアート展」伊勢丹新宿店本館5F アートギャラリー/東京

2017

「東武絵画市 2017」東武百貨店 船橋店/船橋

「ARTs of JOMON/Hyper Subculture」マレーシア

「Kyoto Art for Tomorrow」京都文化博物館/京都

2016

「NEW WORKS」Gallery Maronie Gallery4/京都

「アート&アケオロジー」京都

「陰翳礼讃」銀座三越/東京

「TOKYO INTERNATIONAL ART FAIR 2016」表参道ヒルズ/東京

2014

「現代の肖像」銀座三越8Fギャラリー/東京

「GEMS」Gallery Maronie/京都

2013

「Gift of ART」伊勢丹新宿店/東京

「Junmin+」Showcase MEGUMI OGITA GALLERY /東京

2012

「XYZ」MEGUMI OGITA GALLERY /東京

「マリンコング」 MEGUMI OGITA GALLERY / 東京

2010 「モンブランヤングアーティストパトロネージ/モンブラン銀座/東京

2005

「弐千五年睦月展」ウエストベスギャラリーコヅカ/名古屋 (05~09)

「オブジェ←→ウツワ」市之倉坂付き美術館 ギャラリー宙/岐阜

2002

「BEAT23#」ギャラリーマロニエ/京都

「BEAT3#」ギャラリーアンフェールBOX/京都

2001

「陶」ギャラリーそわか/京都