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執筆者の写真naomasaki

【vol.144 GOONAKAYAMA グウナカヤマ 「ODD2023」開催のご案内】

 4月15日より始まります、 現代書家・グウナカヤマの展覧会 「ODD2023」のご案内です。 自由にふくらみゆく筆致と形態。グウ文字独自のユーモアあるやわらかなイメージと同時に、画面いっぱいに構成されるた墨の線は勢いやスピード感も感じます。新作ODD,ぜひご覧ください。 vol.144 GOONAKAYAMA グウナカヤマ ODD 2023 【会期】2023.4.15(土) - 4.30(日) 【時間】13:00 - 19:00 【休廊日】火曜・水曜 【場所】Gallery NAO MASAKI  作家在廊日:4.15(土), 4.16(日)


 長崎県壱岐の島で人知れず、生まれるグウナカヤマの文字たち。息を吸って吐くように、毎日の中で彼のカタチは生まれる。花、鳥、月など自然のモチーフを選んでいたグウが今回掴み取ったものは、自分の中に漂う思考そのものだった。人は自由だが不自由だ、だからこそ彼は島で漂う気配を拾いにバイクを走らせ、風を攫いに行く。

 今回の文字は「ODD=奇妙な」という言葉である。前回の「SLACK=緩み」から派生した、モクモクとしたグウ文字の群れは体を成して進む。消えては生まれ、消えては生まれ、次の糧を生み出す…。次へと向かう彼や我々人間の姿にも重なり、モゴモゴしながらもどこかクスッと笑いながら見ていたくなる強さがある。さて、明日はどこへ向かうやら。皆でみてみようじゃないか。

Gallery NAO MASAKI 正木なお


 

ODDとは「普通・通常とは違う」「期待していることと違う」というニュアンスの「変った」「変な」「奇妙な」を表す。

両目の色が違う猫の目をODD EYEと呼ぶが捨てられてしまいそうな紙切れに運命を感じたりゴミ寸前の駄作の山にひっくりかえってみたり

未知から現れる文字に込められたトラウマや悪い記憶、劣等感それらが複雑に絡み合い紙の上に現れ踊る

最低な環境で生まれた奇妙な生き物ODDは

どこからか現れ紙の上に召喚するのだ

グウナカヤマ


 

グウ ナカヤマ Goo Nakayama

1975年、長崎県壱岐島に生まれ育つ。小学2年から中学卒業まで書道教室に通うが、大人になって書家・井上有一の自由でダイナミックな表現に感銘を受け、墨と紙を使った自分なりの自由な表現方法を模索し始める。1年以上を費やし、象形文字的な形態を持つ「鳥」をモチーフにした作品を1000点以上制作。漢字の起こりである甲骨文字や文字学について独学で学びながら、自然豊かな環境に触発された題材「月」「花」などを中心に制作するが、近年、自分自身の根底から生まれるカタチのない存在、感情、「無」「AlLIVE」「ENVY」などを主題に新たな文字表現へと踏み出している。

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