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【大森準平 陶芸家二人展「月ヶ瀬のテロワール」参加のお知らせ@京都】



奈良県月ヶ瀬の土をテーマに大森準平と齋藤アンドリュウ壮がFarmoon茶楼(京都)にて二人展を開催しております。新生代に属する古琵琶湖層群の土を用いて大森は古代の拍動を形にし、齋藤はポエティックかつ科学的にその循環をまなざします。会期期間中の金、土、日曜日はFarmoon茶楼にて、月ヶ瀬のお茶を月ヶ瀬土の器で提供しておりますのでそちらも併せてぜひお楽しみください。


「月ヶ瀬のテロワール」

【会期】2024.4.12(金) ー 21(日)

【時間】11:00 - 18:00

【場所】Farmoon 2F

〒606-8285 京都府京都市左京区北白川東久保田町9


特別ディナー:

4月20日(土)  OPEN 17:00

①17:30–20:00、② 20:30–22:30

※各部定員15名。要予約。


特別ディナーの内容:

展示作品の器を使用した、Masayo Funakoshiによる限定ディナーをご用意しています。

ノン/アルコールペアリング付き。 

¥18,000/person。 @farmoon_kyoto のDMから下記の項目をご記入の上ご予約頂けます。

(①お名前②人数③電話番号④希望の部⑤ノンアルコールorアルコール⑥アレルギーの有無)


 

開催に寄せて


土壌や気候、作り手の技術など、それらを取り巻く環境をテロワールとするならば、茶畑の環境もテロワールと言えるだろう。 

僕に起こっている事、人の営みの中で地球環境に順応し循環している土壌を解釈してみる。 

月ケ瀬の地で茶畑を巡った時に感じた古代との触れ合い、そこに順応しながら対峙している人の覚悟と心身の輝きを僕は感じ、堆肥の下にある土壌を触ると、香ばしさが脳の奥にまで届いてきた。 

土の粘り気の中に荒い砂利が混じり、手に吸い付く感覚や形を成さない様子もある。どう向き合おうかと考えながら模索し、一先ず手の中で触りながら、丸めたり伸ばしたり引っ掻いてみたり、泥のまま固めてみたり、改めて土の表情を凝視する事は楽しい。 


茶畑から頂いた土は生命の象徴で、それを水に浸透させて、漉して精製し練って、火を入れ固めて、道具を作る。今まで道具を制作して来なかった僕には新たな試みでもあるし、機能を持つ意味を異なる角度から捉える時間でもあった。 

文:大森準平


・・・


粘性のある土とガラス質の膜で作られる陶器を分子レベルに分解し、再構築する。その工程ではモノ語りが刻印され、唯一無二の価値を見出す。 


奈良県月ヶ瀬村の茶山の土壌はかつて古琵琶湖の海底であった。月ヶ瀬健康茶園は先代から有機栽培のお茶農園に転換し、周りとの軋轢を感じながらも今日に至るまで信念を貫き通し、代を継いだ当主は今もなお畑を拡張し、点在している茶山を管理している。近隣の使われなくなった茶畑も譲り受け、化学肥料で痩せこけた土壌の菌を一から育て直している。一つ一つの茶畑の土壌の性質、気候、日照条件に合わせて植える茶の品種を選び、その結果育つお茶の持つ特徴に合わせて焙煎、熟成などの工程を微調整し、テロワールと茶の品種の特徴を最大限に引き出すシングルオリジンを追求している。 


さらに、Farmoonの調理に使われた藁や牡蠣殻、茶葉の出涸らしを燃やし、灰をつくり、長石と合わせ釉薬にした。Farm to Table to Ceramicsという物質の分子レベルの循環を表現しています。

文 齋藤アンドリュー壮


・・・


2人の、私にとって身近かつ対照的な陶芸家の展示をFarmoonでやろうという話から、循環について3人で色々と話し合う中、Andrew がFarmoonのお茶の出涸らしを釉薬にしてみ ようと提案した。


2016年のNara Food Caravanの制作で出逢い、 Farmoonには欠かせないお茶を生産されている奈良 の月ヶ瀬健康茶園の岩田さんは、親の代から有機や 自然農法で作っているお茶のことだけではなく、実 生の茶木を育て、ご自身とその茶木が根ざす月ヶ瀬 の地質についての造詣が深く、毎回訪れる度にその 知の深さに感嘆する。その岩田さんが月ヶ瀬の地層 には新生代の古琵琶湖層群が含まれ、それらは粘土 質であると教えてくれたことを思い出した。その土 で粘土を作り、粘土で茶器を焼き、その茶器でその 地でできたお茶を淹れたら。頭の中でぐるぐると循 環の輪が回り出し、2人の陶芸家をこの自然と人間の 螺旋の運動に巻き込んだら楽しいに違いない!と考 えた。

岩田さんに無理をいって少し茶畑の土を分けていただき、2人が製作した今回の作品群。


古代からの時代の鼓動を感じ、自分に取り込みつつ も、原始に回帰していくように常に変化し続ける大 森準平と、土地やストーリーに分子レベルで向き合 い、ポエティックかつ科学的視野を持ち合わせる齋 藤アンドリュウ壮の共鳴と対比をぜひ体感しにいら してください。


文:船越雅代


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